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12月 今年一年への感謝祭
2010/12/22
12月22日(水)から28日(火)までの1週間は、「今年1年への感謝祭」を行いました。

この感謝祭では、今年の2月に利用者様、職員がそれぞれに立てた目標を振り返ると共に、平成22年というかけがえのない1年に、心から感謝を捧げる事をテーマとしています。

感謝祭当日は、利用者様お1人おひとりに、今年1年の感謝の気持ちを発表して戴きましたが、その中で心に残った内容と感想をご紹介したいと思います。

 

デイサービスをご利用の、ある女性利用者様は、今年の初めに1年の目標を「ただただ感謝を忘れないように、毎日暮らす」と設定されていましたが、今回12月の感謝祭で1年を振り返って

「翠風園に通い始めて1年になりますが、ここに来る度、聞かせてもらうお話、職員の方からして戴く事、全てが感謝の気持ちでいっぱいの1年でした」と発表して下さいました。

また、感謝祭の中では、1年間お世話になりました利用者様へ、職員が感謝の想いを込めまして日替わりで書道やヨサコイの踊りなどを披露いたしましたが、先程の利用者様がお越しになった日は、女性職員が「ふるさと」という曲を合唱しました。その際、最初から最後まで目頭を押さえながら聴いていらっしゃり「昔は、戦争というものがあって、一時は国を恨んだ事もあったけれど、感謝でいっぱいの翠風園に巡り合えて、頑張って生きて来て良かった・・。この歌を聞いていたら、今は本当に幸せだと実感しました」と感想を話して下さいました。

そして、ご家族からは、翠風園に通うようになって、朗らかになった、気性が変わった、生き生きとしていると言われるそうで、「まるで人生が開けたようで嬉しい」とも話して下さいました。

この様な感想をお聴きすると、感謝を深めて行くことが、人生をより充実させていくのだと教えて戴いたように思います。1年の締めくくりに相応しい、感謝の想いがいっぱいの会となりました。 

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そして、職員も今年1年への感謝の言葉を発表させて戴きましたが、今年入社した職員の感謝の言葉を、次にご紹介したいと思います。

 
     「今年一年を振り返って」     事務職員 髙桑容子

   早いもので今年も残すところ僅かとなりました。私は今年の5月中旬より翠風園で働かせて戴き、早いもので7ヶ月が経とうとしています。

 私はこの翠風園で働かせて戴く前は約5年間育児に専念し、家庭という狭い環境におりました。家庭にいる間、なるべく外に出たり、周りの方とお付き合いをするよう心掛けておりましたが、お付き合い出来る人には限界がありました。

 お蔭様で今はこうして、翠風園で働かせて戴き、職場の方や利用者の皆様他、多くの方々とお会いする機会がもてます事は、私にとって、とても有り難いです。

 翠風園に勤めますと、毎年職員と利用者様全員に「今年の目標」を決めて書いて戴いているので、私にも今年の目標を書いて下さいとお話がありました。

 私は、とてもマイナス思考が強くて、自分で自分が嫌になる事が多々ありました。そんな時「嫌な自分を知る事は、人生の目標です」という事を教えて戴きました。嫌な自分を認めてあげる事が大切で、認めて行く事が人生の目標でもあるとお聞きし、私は嫌な自分、駄目な自分を知る事を目標としてみようと、「自分を知る事」という目標を立てました。

 以前ですと、家庭に篭っておりましたので、駄目な自分、嫌な自分が顔を出しても、流して来ていたと思います。しかし、働くようになった今、自分だけでなく色々な方々と関わりあって仕事をする上で、駄目な自分、嫌な自分が嫌でも見えて来ました。そして、その度にそんな駄目な自分、嫌な自分と向き合う機会を戴き、考え見つめる事が出来ました。時には周囲の方から、自分では気付かない部分を教えて戴く事もありました。私にとりまして、今年は仕事を通して、仕事以上の大切なものを多く学ばせて戴けた、そんな実り多き年であったと思います。

 又、利用者の皆様と僅かな時間ではありますが身近で過ごさせて戴き、皆様の感謝されるお心に触れ、私自身の足りなさを教えて戴きました。本当に有り難うございました。

 この7ヶ月間は、私にとりましてとても充実した時間でありました。来年は今年より、気を配り、心配れるようになりたいと思います。そして皆様から習い、自分を成長させていきたいと思います。

 今年1年、有り難うございました。また来年も宜しくお願い致します。

  

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髙桑さんの発表に「嫌な自分を知る事は、人生の目標である」とありましたが、目標に向かって真剣に取り組んだ体験談を聞き、自分自身と向き合い、認めて行く事が、自分を成長させていくことなのだと思いました。

最後に、翠風園が開設してから8年が経ちますが、利用者様と過ごさせて戴く中で、1日の大切さ、1年という時の有り難さを身に染みて感じられるようになりました。これからも、私達職員は、人生の大先輩である利用者様のお姿に習い、精一杯の真心でお手伝いさせて戴きたいと思います。