8月 グループホーム納涼祭
8月は、グループホーム翠風園で納涼祭を行いましたので、その時の様子をご紹介したいと思います。
翠風園のグループホームは、9つのお部屋を1ユニットと数え、ユニットが2つありますので、18名の皆様がお住まいになられています。
ユニットには、それぞれ名前があり、玄関を入って左側のユニットを萌木(もえぎ)、右側を花浅季(はなあさぎ)と呼んでいます。この度の納涼祭は、この2つのユニットが協力しておこないました。
先ず、はじめに宇都宮施設長より次のようなご挨拶がありました。
グループホーム納涼祭ご挨拶
平成21年8月23日
宇都宮 秀子
本日は、グループホーム翠風園の納涼祭に、入居者の皆様、そして御家族の皆様にも多数ご参加頂きまして、まことに有難う御座います。
グループホーム翠風園は、開設して四年半が経ちました。介護の現場はどこもそうかもしれませんが、私がこのグループホームで感じることは、入居者の皆様は、私達職員の「真心」を育てて下さる、偉大な先生でいらっしゃるという事です。
自分が元気旺盛で盛りの頃は、「自分が、自分が」と自己主張も多く、人の真心には気づかない時があります。しかし、どこか不調があり、自分の身体を思うように出来ない時、周りの人が示してくれる真心は痛く身に染みます。私も、もうすぐ六十に近くなり、この事が人ごとではなくなりました。
介護の現場は、技術はもちろん大切ですが、それと同じように真心が大切です。心の伴わない介護は、入居者様から拒否されたり、否定されたりします。もちろん全てをそれで判断できる訳ではありませんが、私も時々現場に入り、手痛く拒否される事があります。そんな時は、他の職員に代わって頂くと、実にすんなり受け入れられる事があります。ああ、私の心の尽くし方が足りなかったと反省します。
そのような日々を過ごしながら、ここグループホームは、真心しか通じない世界なのだと思います。日々、自分の真心を育てて頂ける職場、そして、私達の相手をして下さる入居者の皆様が、どんなに有難い存在でいらっしゃるか、深く実感する毎日で御座います。
このように毎日が「真心修行中」ですが、私達はこのグループホームを、入居者様のもう一つの家、そして私達も含めたもう一つの家族を目指して参りました。然し、本当の家族にまさる存在はありません。
今日は入居者様を通じて、御家族様、そしてもう一つの家族の私達と、共に楽しいひとときを過ごして戴ければと願っております。ささやかではありますが、職員の皆さんが一生懸命準備して下さったものでございます。どうぞお楽しみ頂けますように、宜しくお願い致します。有難う御座いました。
宇都宮施設長よりご挨拶がありましたとおり、私達職員もこれまで培って戴きました精一杯の真心でこの日、納涼祭にご参加下さいました皆様をおもてなし致しました。驚いた事には、納涼祭には出席されないと思っていたご家族からも当日、参加して戴けた事です。本当に嬉しく思いました。
この度の納涼祭では会を通じて、これまで私達職員が培って戴き、育てて戴きました、そのお返しが、ほんの僅かでもできていれば嬉しく思います。これからも入居者の皆様に感謝の心を忘れず、私達職員は真心を尽くして参りたいと思います。