4月、デイサービスセンターではお花見に出かけて参りました。今年は例年よりも桜の開花が早いという予想に反してなかなか気温が上がらず、昨年よりも1週間程遅れてのお花見となりました。その代わり花もちが良く、長く桜の花を楽しむ事ができたと思います。

前半の3日間はお天気が良かったので車から降りて桜の木の下に集まり、桜の花を愛でながらお茶やお菓子を戴きました。また、今年は職員による尺八の演奏をお聞き戴いたり、桜のトンネルの中を皆様と散歩をしながら春の訪れを喜びました。

そして、今年は利用者様とお花見に出かけるだけでなく、職員も新潟市中央区にある白山公園の空中庭園で夜桜見物をしながら新入社員の歓迎会を致しました。歓迎会の当日は雨か雪の予報で、とても寒くなる事が予想されていました。その上、その日は地震もあり、屋外で歓迎会をするには不安になる事が次々に起こりました。不安に思えば思うほど起きて欲しくない事は起こるものです。雨が降ったらどうしよう、地震になったらどうしようと不安になるのではなく、雨や地震など自然界のあらゆる方々からも翠風園の歓迎会に出席して戴けますように歓迎の想いを持ち、「今日はお花見歓迎会を皆で楽しくできた」というイメージをしながら準備を進めました。

その様にして歓迎会の会場に到着してみると雨や雪の降る気配はなく、車もここに止めたいと思っていたところにスムーズに駐車する事ができました。場所取りをしてくれた職員の話しでは桜の花も川沿いはまだ五分咲き程度だったそうですが、どういうわけか私達が歓迎会に選んだ白山公園空中庭園の桜だけは満開でした。

そして、会がスタートした時は風も殆ど吹かず、ひざかけの一枚もあれば十分な感じでした。思ったよりも寒くなく、歓迎会の方も和やかに進み、参加された皆さんの表情がとても楽しそうでした。午後8時頃になると少し風が出て来て気温も下がって来たので予定よりも早くお開きにしたのですが、後片付けをして車に乗り込み、少し車を走らせたところでポツポツと雨が当たりはじめました。

全てが申し合わせたかの様に上手く行き驚いてしまいましたが、もしかすると、この様になったのは不安や心配にばかり思っていなかったからではないかと思いました。私達は何かあると直ぐに不安や不満に思ってしまいがちですが、何かを成し遂げる秘訣は不安や不満に気持ちを向けない事かもしれません。この様な考え方も翠風園にお越し下さいます利用者様、入居者の皆様のケアに役立てて行きたいと思います。