2月 節分祭
2011/2/22
2月22日(火)から28日(月)までの1週間は、「節分祭」を行いました。翠風園の節分祭は、一般的な豆をまくのではなく、旧暦の新年にあたる2月に1年の目標を立てます。2月のある日、数年前からデイサービスを利用されている利用者様が、まだ利用開始されたばかりの利用者様に、「ここに来るとね、皆で目標を考えるんだよ。最初はこの歳になって目標って言われると困ったけど、目標があるとね、元気になるよ。気持ちが若返るよ」とお話しされていました。その実感のこもったお話しに、聴いていた利用者様も「初めてだけど、何だか楽しそう・・」と、早速考えて下さっていました。
そして、節分祭当日には、利用者様、入居者様、職員がそれぞれに考えました「1年の目標」を発表しあいましたが、ここで少し、デイサービスの利用者様と、グループホームの入居者様が立てられた目標をご紹介したいと思います。
この目標を立てられた利用者様は、年をとる事は幸せです。トゲトゲしいのではなく、どこまでも丸く丸く生きて行きたい。家族に負担を掛けない。友情も大事。人生に定年はなし。
〈今日も行く 友が笑顔で 待つセンター〉と、お聞かせ下さいました。
この目標を立てられた利用者様は、八十歳にもなると、お金が無くてもいいから、人に迷惑を掛けない様にしたい。同級生は亡くなる人が多いけれど、悲しんでばかりはいられない。自分は生かされている。足が三本(杖をいれて)になっても、喜んで生きている。
〈八十路の道は 感謝の道〉と、お聞かせ下さいました。
この目標を立てられた入居者様は、グループホームに入所した頃より、<残りの人生を楽しく>を、目標として来た。ある職員のお蔭で、玄関掃除、散歩、日記付け、音読を日課として続けて来る事が出来て感謝しており、これからも継続して行きたい。そして、今年も職員の力を借りながら、新しい事を一つでも見つける楽しみを持って行きたい、とお聞かせ下さいました。
また、今回の節分祭は、デイサービスとグループホームが共同で、準備や当日の司会まで携わりましたが、グループホームの行事担当者だった職員から、節分祭でのエピソードを聞きましたので、次にご紹介したいと思います。
という内容でした。現在、翠風園では行事の趣旨に合わせて、職員は衣服を整えるようにしておりますが、最初からその様な心得があった訳ではなく、数年前までは仕事着のままでした。しかしある時、衣服を整えるという事は、大先輩である利用者様、入居者様へ礼儀を尽くす事であり、行事の趣旨に自分の気持ちを添わせる事であるとお聴きしてからは、職員で実行しております。
以前、デイサービスの男性の利用者様からも、「行事がある時は、せめてジャケット位着たいから、事前に教えて欲しい」と、ご意見を戴いた事がありましたが、この様なご意見をお聞きしますと、利用者様、入居者様が翠風園での行事を、心から大事に思って下さる事が伝わって参ります。
職員は、毎日正瑛会の心得を唱和しておりますが、その心得の中には、「尊きものを尊きと為す」という言葉がございます。利用者様、入居者様と過ごさせ戴く日々の中で、この意味を教わる事が多々あります。これからも、人生の大先輩である利用者様、入居者様に習い、それぞれに定めた目標に向かって、新しい1年をスタートしたいと思います。
そして、節分祭当日には、利用者様、入居者様、職員がそれぞれに考えました「1年の目標」を発表しあいましたが、ここで少し、デイサービスの利用者様と、グループホームの入居者様が立てられた目標をご紹介したいと思います。
「年をとる事を幸せと思いながら、どこまでも丸く丸く生きて行く」
この目標を立てられた利用者様は、年をとる事は幸せです。トゲトゲしいのではなく、どこまでも丸く丸く生きて行きたい。家族に負担を掛けない。友情も大事。人生に定年はなし。
〈今日も行く 友が笑顔で 待つセンター〉と、お聞かせ下さいました。
「喜びも悲しみも感謝」
この目標を立てられた利用者様は、八十歳にもなると、お金が無くてもいいから、人に迷惑を掛けない様にしたい。同級生は亡くなる人が多いけれど、悲しんでばかりはいられない。自分は生かされている。足が三本(杖をいれて)になっても、喜んで生きている。
〈八十路の道は 感謝の道〉と、お聞かせ下さいました。
「新しい事への挑戦と、今迄のものの継続をしていく」
この目標を立てられた入居者様は、グループホームに入所した頃より、<残りの人生を楽しく>を、目標として来た。ある職員のお蔭で、玄関掃除、散歩、日記付け、音読を日課として続けて来る事が出来て感謝しており、これからも継続して行きたい。そして、今年も職員の力を借りながら、新しい事を一つでも見つける楽しみを持って行きたい、とお聞かせ下さいました。
また、今回の節分祭は、デイサービスとグループホームが共同で、準備や当日の司会まで携わりましたが、グループホームの行事担当者だった職員から、節分祭でのエピソードを聞きましたので、次にご紹介したいと思います。
「節分祭が終わり、グループホームの入居者様は、『良かった!』と少し興奮気味にフロアに戻られました。しかし、ある入居者様から『今日のお祭りは、何だったのでしょうか。職員さんばかり着飾って、私達は普段着でとても恥ずかしかったです。私も振り袖くらい着たかったですよ』と言われ、驚愕しました。
配慮が足りなかった事をすぐお詫びし、私達職員は着飾っているのではなく、特別な行事には皆様をお迎えするのに、礼儀を尽くして衣服を整える事をお話しし、また改めて節分祭の内容を説明致しました。
すると、『分かりました。良いお祭りに参加させてもらい、有り難うございました』と丁重にお礼を言って下さいました。私はこの入居者様のお言葉がとても有り難く、反省させられると共に嬉しく思いました。『振り袖を着たかった』と言われたその想いを、今後の行事に活かして行きたいと思います」
という内容でした。現在、翠風園では行事の趣旨に合わせて、職員は衣服を整えるようにしておりますが、最初からその様な心得があった訳ではなく、数年前までは仕事着のままでした。しかしある時、衣服を整えるという事は、大先輩である利用者様、入居者様へ礼儀を尽くす事であり、行事の趣旨に自分の気持ちを添わせる事であるとお聴きしてからは、職員で実行しております。
以前、デイサービスの男性の利用者様からも、「行事がある時は、せめてジャケット位着たいから、事前に教えて欲しい」と、ご意見を戴いた事がありましたが、この様なご意見をお聞きしますと、利用者様、入居者様が翠風園での行事を、心から大事に思って下さる事が伝わって参ります。
職員は、毎日正瑛会の心得を唱和しておりますが、その心得の中には、「尊きものを尊きと為す」という言葉がございます。利用者様、入居者様と過ごさせ戴く日々の中で、この意味を教わる事が多々あります。これからも、人生の大先輩である利用者様、入居者様に習い、それぞれに定めた目標に向かって、新しい1年をスタートしたいと思います。